Momofuku Seiobo Restaurant
Updated: Mar 2, 2021
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シドニーのカジノThe Starに位置するMomofuku Seioboはアメリカ人シェフDavid Changが2011年にオープンしたレストランで、2015年にはカリブ海バルバドス出身のPaul Carmichaelがエグゼクティブシェフとして働き始めています。デイビッド・チャンは日本の料理店で働いた経験を生かして、アメリカでラーメンブームを巻き起こし、次々とレストランをオープンさせてセレブシェフへと上り詰めた人です。そんな彼がオーストラリアに始めて出店したMomofuku Seioboは、Good Food Guideでは2016、2017、2018年と3年連続で2ハット、2019年は3ハットを受賞しています。
息子が2泊3日のスクールキャンプに行くことになったので、子供連れだと行けないような場所に食べに行こうと、Momofukuを予約して、この日を心待ちにしていました。
レストランの予約の時間より早くに夫と待ち合わせたので、Sokyoのバーに寄ってカクテルを食前酒としていただきました。
Momofukuはスタッフ全員若くてエネルギッシュ、店内は思っていたよりもずっとカジュアルな雰囲気でした。カウンター席でお食事をいただいたので、シェフたちが料理しているのが間近に見れて、作った人が直接サーブしてくれたのが良かったです。メニューは185ドルのテイスティングメニューか115ドルのプレシアターメニューのみで、アラカルトはありません。今回はテイスティングメニューと夫が10種類で105ドルの、私はその半分で65ドルのマッチングドリンクを注文しました。ドリンクの注文を取ってくれたスタッフが夫に「見覚えがあるけど同業者?」と尋ね、夫もレストランで働いていることを伝えると、サービスでシャンパンを1杯ずつくださいました。
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1品目は、バナナチップとにんにくと豚の皮を油で揚げたポーククラックリングがすり鉢の中に入って出てきました。自分ですりこぎですって食べるんですけど、これまた口の中の水分すべて持って行かれる組み合わせでして、付け合わせの豚の出汁がなかったらパッサパサで飲み込めないところでした。各自がすりこぎですることで、キッチンとの連帯感を生み出す為にある一品ですね。
ドリンクは高知の純米酒、無手無冠(むてむか)。
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2品目は、コーンピュレ、オクラソースにキャビアがのっていました。クリーミーながらもさっぱりしていて、1品目で口の中の水分を奪われたので、こういうのを待っていた!という前菜でした。
ドリンクはフランス、ノルマンディー地方のシードルEric Bordellet によるArgelette 2015年。
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3品目は、干し椎茸が山盛りになっているように見えますが、これはグリーンバナナリーフでただの飾りです。食べられません。棒状になったサクサクのパイのようなものにカラスミがのっている軽い一品です。
ドリンクはフランス、ボルドー地方のアペリティフワインLillet Blanc。
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4品目は、うにとココナッツファインとオールスパイス。うに大好きの私がこのテイスティングメニューの中で一番美味しいと思った一皿です。
ドリンクは平和酒造のゆず酒(和歌山)の炭酸(Fever tree tonic)割り。
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5品目は、キャッサバダンプリングのカリブ海風XO醬ソース。キャッサバの甘さと、ハバネロを使ったXO醬ソースの辛さが絶妙でした。
ドリンクはサウスオーストラリアMclaren ValeのヴィオニエBubbly (Dub Style)2017年。
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6品目はマンゴーとエビ。これもハバネロが隠れてて、さっぱりとお口直しをしつつも時々ピリリと辛い一品でした。
ドリンクはジョージアKakheti地方のチヌリ、ドレミのChinebuli 2015年。
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7品目は蟹のドライカレー。日本人好みの味だと思います。美味しかった。
ドリンクはオーストラリアビクトリア州Heathcoteの Syrah No.1 (Alain Graillot)2015年。
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8品目は、和牛の煮込みとパステレスに魚卵を添えて。パステレスは南米、カリブ海周辺の伝統料理で、野菜やお肉をパイのようなもので包んでいたり、バナナの葉っぱで包んでいたり、小麦粉と混ぜて成形していたり、いろいろな形で作られているようです。
ドリンクはドイツNaheのリースリングOberhauser Leistenberg (Donnhoff)2016年。
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9品目は、マロンとココナッツドーナッツ。ドーナッツは写真を撮り忘れました。ドーナッツというか揚げパンのようなものにココナッツがまぶしてありました。マロンはオーストラリアの食用ザリガニで、生きているうちに半分に切られて、その後七輪のような網の上で焼かれました。辛いソースがかかっていて、そのソースとココナッツドーナッツを一緒に食べると、
美味。
ドリンクはハンガリートカイ地方の5 Puttonyos Aszu (Royal Tokaj Co. )2013年。
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10品目はドゥルセ・デ・レチェとローゼルティー。
ドゥルセ・デ・レチェはラテンアメリカの伝統的なデザートで、砂糖を入れた牛乳をゆっくりと加熱して作ります。
ローゼルはハイビスカスに似ている植物で、一般的にハイビスカスティーと言われているものはローゼルから作られているそうです。ドゥルセ・デ・レチェに添えられているのもローゼルジャムです。
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11品目はかぼちゃのプリン。
デザートのペアリングドリンクは、私がフランス産ピノー・デ・シャラントMMC 1 (NV j. Grosperrin)7年もので、夫がサウスオーストラリアBarossaのトゥニーポートOld redemption XO (NV David Franz)でした。
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12品目はラムケーキ、キャッサバケーキ、ギネスケーキの3種でした。
お会計時に食べたもの一覧表とドリンク一覧表をいただけます。お土産としてニュータウンのお茶専門店T totalerがMomofuku Seiobo用にブレンドした、ハーブティー(ハイビスカス、シナモン、ジンジャー、オールスパイス、アニスシードマートル)をいただきました。
6時半にレストランに着いてから、お会計を済ませてレストランを出るまで3時間半くらいかかりました。待ち時間はほとんどなく、リズム良くコースが進んでいき、途中で休憩したいかこのまま料理を出し続けていいか聞いてくれる心配りもありました。
全部で12品目もありましたが、それぞれのポーションが少ないので、すべて食べ終わってもお腹がいっぱいで苦しいということはなく、よく食べたな、という感想です。
このレストランが今オーストラリアで3番目の順位についていると聞くと、そこまでではないような気もするのですが、全体的にバランスが良かったし、カリブ海料理というのがオーストラリアでは珍しいので、一度は食べに行っても損ではないと思いますよ!
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